食卓に夏色到来

真っ赤なトマトで美肌
夏の訪れを匂わす色鮮やかな野菜が市場にも増えてきました。この季節、人気の野菜と言えばトマト。注目の栄養分やおいしく食すコツなどをおさらいしましょう。6〜8月、露地栽培・ハウス栽培ともに、まさにトマトの旬(最盛期)を迎えます。
太陽の恵みをたっぷり受けたトマトは、うま味も濃厚で朝採りの完熟トマトの甘みは別格。トマト嫌いも吹き飛ぶおいしさです。また露地栽培トマトは、収穫量かが少なく一般の流通にはあまりのらないので、売り場で見つけたら、ぜひ入手して味を確かめてみてください。
新鮮なものを選ぶ時はヘタや切り口を見て、ここがみずみずしい緑色のものがベスト。保存時は、真っ赤に熟れたトマトならポリ袋に入れて冷蔵庫へ。2〜3日を目処に食べ切ります。冷やし過ぎると味が落ちるのでご注意を。ヘタをとって湯むきすれば冷凍保存もでき、解凍後はソースや煮物に使えます。
それにしても、トマトの人気の秘密は何でしょう。味や色もさることながら、栄養価値にもあると言えそうです。「トマトが赤くなると医者が青くなる」とのヨーロッパの諺も有名ですね。豊富な栄養成分の中でも注目はトマトの赤い色素成分「リコピン」。完熟するほど増えます。リコピンは活性酸素の働きを抑える抗酸化作用成分で、ガンや動脈硬化などの予防効果が高いとわかっています。
さらに近年では、リコピンがコラーゲン増加を助けることで、シワやたるみから守る美肌と美白の効果も確認されつつあります。美肌効果を得るためのリコピン摂取量は1日約16㎎が理想で、これは生のトマト2〜3個分相当。「毎日そんなに食べられない!」という方は、料理に使うトマトソースを自家製すれば摂取量を増やせます。油と合わせたり、加熱したりすることでリコピンの吸収率も上がるのでおすすめですよ。
暑い日も食欲をそそる爽やかな味に、美肌効果も期待できるとは嬉しい限り。夏にぴったりの真っ赤なトマト、今年もたっぷりどうぞ。
食べる健康メニュー by e-キッチン田空水
小松菜と桜海老の中華風和え物

オイスターソース:小さじ1/2-a ごま油:小さじ1/2-a 塩:少々-a
②サクラエビは皿に広げて電子レンジで10~20秒加熱乾燥させる
③①と②をaで和える
※ほうれん草や青梗菜などでも美味しくできます
水菜とトマトのカリカリじゃこサラダ

ごま油:大さじ1 しょうゆ:大さじ1/2 酢:小さじ1
②フライパンにゴマ油を入れて熱し、ちりめんじゃこをカリカリになるまで炒め、キッチンペーパーにあげる
③水菜とトマトを合わせて器に盛り、ちりめんじゃこをちらす
④しょうゆと酢を混ぜ合わせて、回しかける