初秋の恵みを体に

薬効高きイチジク。生食やジャムで…
秋の足音と共に、四季菜市場にも新たな味覚が続々と顔を出しています。その1つがイチジク。やさしい甘みとプチプチとした食感…。想像しただけでも食べたくなってきましたね。イチジクの旬は夏から秋で、とくに8〜10月が最も美味です。
イチジクは生命の樹、知恵の樹、とも言われて、古くから世界中で愛されてきました。聖書にも登場するほど歴史が深く、日本へは江戸時代に伝わりました。
イチジクと言えば、味もさることながら薬効の高さが人気の秘密。食物繊維の中でもとりわけペクチンが豊富です。ペクチンは下痢や便秘を予防する整腸作用があり、コレステロール中の悪玉であるLDLを下げる働きがあります。そのため、糖尿病や高血圧、動脈硬化、心筋梗塞の予防にも役立ちます。日本人が不足しがちなカルシウムや鉄分も多く含んでいます。さらにビタミンやミネラルが豊富で、美容と健康によい点も魅力でしょう。また、イチジクをもぎ取った時などに滲み出る白い液体は、タンパク質分解酵素を含みます。外用薬として塗ると、痔やイボ取りなどに効果があるとも言われます。
食べ方は、日本では生食が一般的。パンやケーキなどのお菓子にもよく利用されていますね。熟したものなら皮ごと食べられます。イチジクは日持ちがしないため、完熟品が一般の売り場に並ぶことはまずありません。ですが、完熟品はジャムなどにして売られることも。ジャムは家庭でも、皮を剥いたイチジクを砂糖やレモン果汁と煮詰めるだけで簡単にできます。良質のものが多めに手に入った時は、ぜひ家庭で作ってみてくださいね。
おいしいものの見分け方もご紹介します。ふっくらとしたお尻部分の真ん中が開いているものがよく熟しています。皮にハリと弾力があるものがよく、割れてしまっているものは避けます。常温で保存できますが、鮮度がいいほどおいしいので、早めに食べましょう。
あべのスマイルプロジェクト「あべの おやこらぼ」で
四季菜市場のお野菜、果物が使用されました!

朝採り四季菜市場イベントレポート
・辻製菓技術研究所「パティスリー・ラボ・ツジ」
・大阪府環境農林水産部地産地消推進グループ
・朝採り 四季菜市場