今月の農家さ〜ん!いらっしゃーい!

河内長野市、農薬不使用で作るあおぞらの会
高台のハウス内に太陽の光が朝から夕方まで届く。その環境のもと、農薬不使用で育つ野菜たち。食す人にとっては「おいしい、安心できる」。作り手にとっては「楽しい」。そんな素敵な感情を生む、多くの価値をもっています。ハウスで農業に携わるのは知的障がい者福祉施設「ライフサポートあおぞら」の利用者さん。希望して技術を習得した約20名のみなさんで、居永さんたち生活指導員3名がサポートします。農業と福祉の知識を併せもつ人材が少ないこともあり、全国でもこうした農園は希少です。
「利用者さんたちは集中力抜群な人が多い」と居永さん。種付けなど同じ作業を何度も丁寧に行う場面でも本人たちは楽しそう。ハウス内の暑さを気にもせず、一心に作物の世話をする姿もよく見られます。仕事は得意不得意に合わせて分担し、各自が好きなことに励むスタイル。そして実は、この「楽しんで作る」環境こそが同農園の強みです。居永さんは「作る人の気分次第で、野菜は色つやがよくなったり、元気がなくなったりする」と日々実感。気持ちが作物の味に不思議なほど影響するそうです。
四季菜市場へは約2年前から商品が登場し、じわじわと人気に。今では予約注文を受けるほどになりました。お客様からは「土が付いてなくて、サラッと洗うだけで、そのまま食べられたよ!」という声が。そうなんです。土を使わない水耕栽培なのも特徴。1年中大活躍の葉物野菜が農薬不使用で、しかもサッと使えるなんてうれしいですね。
